本日は、平成26年(2014年)1月15日水曜日

【東京・四ツ谷の経営コンサルタント 中小企業診断士の立石です】

独立をお考えのみなさまへ。お勤めされている方が、脱サラして勝負に挑んだみたものの、残念な結果ともなれば、今まであった収入を含めて元の生活に戻ることは厳しくなります。「起業ブーム」に水をさすようですが、まずは「慎重に」の一言に尽きます。私もいわゆる脱サラ組のひとりです。今回は、会社勤めの際に懇意にして頂いた、ある中小企業の社長さんから伺った「マインド面」でのお話しをそのままお伝えします。

過去に会社勤めの経験ある社長さんです。「社長をやると、会社員時代のように昼ごはんの際、どこの店が安いかといった細かい数字は気にしなくなる。」しかし…と続けられて「半年先はともかく、一年先がどうなるか全く予想がつかない。今でも突如売上がゼロとか、資金繰りに走る悪夢を見て、夜中に何度も目が覚めることがある…」この会社は、毎年好業績で地域でも屈指の超優良企業でした。その社長さんですら、この通りだったそうです。特に社員を雇用している場合、生半可な気持ちでは会社経営は無理です。

また、経営者は業績低迷の際でも社内で弱音を吐くことは絶対にできません、社員が動揺して社内のモラール(士気)が下がり、経営にも悪影響を与えるからです。経営者側からみてキツイ表現になりますが、危機感の無い脳天気な従業員を抱えていても、その責任は同じです。ジッと耐えて運転資金の確保に奔走している社長さん、胃薬を欠かさない社長さんを、私はこの目で何人もみてきています。独立した後のプレッシャーは、会社勤めの時とは比較にならないものがあると考えて間違いなさそうです。

宮仕えのストレスは、私自身にも経験がありますので理解できますが、「逃避」を目的に独立される方が、成功したという話は、ほとんど聞いたことがありません。繰り返しますが、まずは「慎重に」です。

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