本日は、平成26年(2014年)11月02日日曜日

【東京・四ツ谷の経営コンサルタント 中小企業診断士の立石です】

今回は、中小企業診断士試験の話題です。今回もすべて私見・個人的感想です。中小企業診断士試験の話題は、バラエティ分野として土日祝日の記述(不定期)しております。

前回のブログでも綴りましたが、中小企業診断士試験・第2次試験は解答が公開されません。もちろん答案の返却もありません。それゆえ「合格者は、本試験当日に何を書いたのか」が不明確であります。実は、試験当日に適当な思いつきで解答した内容が意外と高得点となる、いわゆるマグレ合格者も相当存在すると思います。もちろん、マグレであれ奇跡であれ、合格しさえすればそれでいいのです。ただ問題なのは、勝てば官軍とばかりに、尾ひれのついた発言が流布されることです。本試験当日、80分という短時間で本当にそんなすばらしい解答を導き出せるのか?といった「後出しじゃんけん」の類は、到底信用できないばかりか受験生を惑わすばかりです。

受験当時も今も、経営コンサルタントである私は、BtoB(企業間取引)分野で、競争を勝ち抜く普遍的な戦略も専門としている関係上、もともと「ロジック」や法則などの思考に惹かれます(私のプロフィールはコチラ)。合格後に鑑みれば、初年度の受験で不合格だったのは、一見ロジカルなようで、戦術としては未熟な手法で臨んだ為だと思います。

受験2年目は、仕事の都合で平日夜しか通学の時間がとれなくなった為、通学していた同じ受験指導の予備校でクラスのみを変えました。そのクラスの担当講師が「ロジカルな手法」に徹しておられて、通学を重ねるたびに驚きの連発でありました。

その手法のひとつが、試験開始直後に設問を読みに行って、どの設問が高得点となりえるか瞬時に判断できるという神業です。1科目あたり80分という限られた試験時間で必要とされるのが優先順位。受験した実感ですが、80分という時間内で設問すべてに全力解答はできないはずです。すなわち、高い得点を取れる設問に注力、その他の設問は、注力しても受験生全般に差がつかないので時間をかけず解答する・・・1次試験と違って、相対評価であるといわれている以上、必要な思考でもあります。(もちろん、マグレ解答による高得点は全く期待しないのであります)。

過去問題で試してみましょう。
下記は、中小企業診断士の試験を実施する、社団法人 中小企業診断協会のホームページで発表されている 中小企業診断士試験問題からの抜粋です。 もちろん受験生のほとんどが体得している、問題本文(与件本文)を読む前に、設問を読むセオリーに変わりはありません。
平成21年度 事例Ⅰ  配点は設問すべて20点です
実際は第5問までありますが、今回は第4問までを掲載します。
実際の試験と違って、課題をだします。トライしてください。
以下第1問~第4問までで、仮に「2つ選択して解答すること」と指定された場合。どれとどれの設問を選択しますか?(制限時間は3分以内程度)

第1問
F社を買収する以前のA社、およびA社に買収される以前のF社は、それぞれW
市周辺で有力な菓子メーカーであった。和菓子、洋菓子といった取扱商品に違いがあ
るものの、A社とF社の強みには、どのような違いがあると考えられるか。150字以
内で述べよ。
第2問
金融機関の後押しがあったにもかかわらず、当初、A社社長は、F社を傘下に収め
ることに対して、積極的、前向きではなかった。その理由として、どのようなことが
考えられるか。F社が直面していた財務上の問題以外で考えられる点について、100
字以内で述べよ。
第3問
A社がF社を傘下に収めた結果、買収されたF社の従業員に比べて、買収したA
社の従業員のモラールが著しく低下してしまった。両社の人事構成を踏まえた上で、
その理由について、100字以内で述べよ。
第4問
A社社長は、生産体制を見直す際に、F社出身のベテ
ランの洋菓子職人をA社工場の責任者に任命した。こ
うした施策を講じることによって、どのような成果や
効果を期待したと考えられるか。100字以内で述べよ。

↓↓↓私の場合↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

私の場合というより、この講師の手法を体得した受験生で合格した方、または合格レベルにある方は、間違いなく第2問、第4問を選択するはずです。もちろん問題本文(与件本文)を、1行も確認していない段階での選択です。お世話になった講師の手法では、実際に数分程度で選択できます(もちろん、実際の解答にあたっては、選択以外にも詳細な検討項目があり、時間が必要ですが・・・)不思議なことに、他の講師の指導を受けた方を交えた勉強会などでも、合格する人は第2問、第4問をセットで選択し、不合格が続く方は第1問、第3問をセットで選択します。セットになって、合格レベルが2分化する典型的な過去問でもありました。
どういうカラクリかは、この講師の方のノウハウですので、詳しくはウェブ上で公開いたしません。ただ、この手法は平成19年度~平成23年度の事例1~3すべてに対応できるものでありました。受験初年度にほとんどの過去問題を研究したのですが、そういうロジカルな手法を見出すことができなかったため、ただ驚くばかりでした。また、この講師の指導を受ければ、難しいとされる解答記述に際しての編集の手法は、国公立大学2次試験の小論文や、大学の卒業論文等の文章力は全く必要なく高校入試の国語、すなわち中学生の知識レベルで十分に対応できるものだと理解できました。
この講師の手法は、前回綴ったように、受験生から提出される精度の高い(再現性が期待できる)大量の再現答案に裏付けられた戦術でありました。このロジカルな手法を身につけて、私は平成23年度に合格できました。会社勤務時代に何人かの上司(例えばコチラコチラ)に恵まれましたが、偶然にも、またもや人に恵まれたのです。つくづく私は、とても運がいいのだと思います。ただ、平成24年度と平成25年度は、この手法でうまくいったか微妙です。勉強仲間の不合格者が多かったからです。なお、本年度の試験問題を見る機会に巡り会わせておりません。今年は、一体どんな問題だったのでしょうか。