本日は、平成28年(2016年)8月31日水曜日
【東京・四ツ谷の経営コンサルタント 元キーエンス社員、中小企業診断士の立石です】

【単純化】を徹底することこそが、利益獲得の秘訣

企業の業務(特に社内の業務)手順が、複雑化に進んでしまう(コスト高になる)理由のひとつが、人による【ミス】または【怠慢】への対策です、前回に列記した『数を間違って出荷する』『顧客対応記録を残さない』への対処で、人件費が高騰してしまうのがそのいい例であります。
もちろん、私が勤務していた当時のキーエンスでも、非常に稀なことでしたが、人による【ミス】または【怠慢】が全くなかったわけでありません。当然のことですが、企業組織では、発生するはずのことだからです。
ただ、キーエンスが世間一般の企業と違うところは、人による【ミス】または【怠慢】が発生した際、追加のコストをかけずに、即時にリカバリーされることです。改善まで『猛スピート』で『ひとりでに』に進むのであります(ケガをしても、高速で自然治癒する。そんなイメージです)。
キーエンス以外の企業では、このような自動的なリカバリーが機能しない場合が多いようです。 経営トップが、頭を痛める内容でもありましょう。
キーエンスをお手本にしたいのは、そのリカバリーについても『単純化』されたルール通りに進むことです。キーエンスの創業者がいちいち現場に介入して、関与する必要がないことです。
経営者にとって仕組み・ルールを作ることは、大変なことです。しかしながら、構築してしまえば、経営者以下、会社を支える従業員の負担が軽減されることにつながります(これを【ロジカルな仕組み】の効果だと言えそうです)。【単純化】に徹することは、結局利益を減らさない・獲得することにつながることだと、日々の経営支援の活動を実施していて、ひしひしと感じています。

『追記』人による【ミス】または【怠慢】が発生した際、追加のコストをかけずに、即時にリカバリーされる・・・その単純化されたルールとは?


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