本日は、平成31年(2019年)3月21日(木)
【東京・四ツ谷の経営コンサルタント
元キーエンス(→アンリツ)社員、
中小企業診断士の立石です】

3月は卒業のシーズンですね。
現在より遡ること30年余り・・・
私が大学を卒業した1987年。
3月の卒業式当日は、式に参加後、
同級生と遅くまで懇親会だったような記憶が・・・

帰宅したら1通の【お祝い電報】が届いていました。

何と、キーエンスの創業者(当時社長)からです。
卒業のお祝いと、4月からキーエンスマンとして活躍を期待しているといった
内容だったと思います。
(頂いた祝電は、探せば出てくると思います)。
新卒入社の同期全員が頂いた祝電です。

これは、創業者のアイデアに違いないと思います。
【粋な計らい】ですね。

しかも、相当気遣われていることがわかります。
電文内容が同じでも、入社を控える40数名の出身大学は異なります(確か10数校?)。
全員が卒業式当日に祝電を受けるようにするには、
各校によって異なる、卒業式挙行の日を把握している必要があります。
事前に申請したり、ヒアリングを受けた経験はありません。
キーエンスの担当者が、時間をかけて各校に問い合わせしたはずです。

当時のキーエンスは、円高不況直撃で、例年の150%成長が達成できず、
しかも先行する複数の大手ライバル会社との本格的な競争を選択した頃です。

まさに、成長するか、ライバルによって市場から駆逐されるか・・・の厳しい時代。
中途採用者のように即戦力にはならないが、創業者が成長に必要とした新卒者。

その大量一括採用は、前年より本格化しました。
同期入社で、国立大卒は皆無でしたが、【超】【超】難関(東京の)私立大学出身者や
大手(巨大グローパル)企業の内定を断ってキーエンスを選んだ者がいたりと、
当時は未上場で、ほぼ無名の中小企業の規模では、なかなか得難い人材の獲得に
成功し始めた頃です。
(もちろん、キーエンスは入社後に出身大学や偏差値等は一切関係の無い、
実力主義の会社です)。
当時の創業者の想いが、この祝電より読み取れます。

さて、3月もあとわずか、
後悔とケガがなきよう・・・

当時の入社式は、世間ではキーエンスと同じく4月1日が一般的でしたが、
流通関係は3月後半でした(卒業即社会人モード)。
銀行に進んだ友人は、入社前研修スタート(当時の銀行は、勉強・勉強が
あたりまえだったような)。
4月1日入社まで、時間のある方には、小旅行はいかがでしょうか?
当時の私は、数名の友人と青春18きっぷを使って、最後の学生旅行を楽しみました。
それでは後悔と、ケガなど無いよう、
新社会人生活スタートとなる4月1日を、お迎えください。