本日は、令和元年(2019年)6月24日(月)
【東京・四ツ谷の経営コンサルタント
元キーエンス(→アンリツ)社員、
中小企業診断士の立石です】
本日も23時より綴っています。

今回のシリーズでは、現在の【デジタルマーケティング】時代到来というトレンドの中で
B2B(BtoB:企業間取引)訪問セールスビジネス(主に製造業)の分野が、
どう関わっていくかについて、方針、狙い(目標)・範囲、
オペレート(スキル・活動)、
支えるフレーム・セキュリティ等のリスク等について、
バラバラと綴って参りたいと思いっております。

前回からの続きです。
本社のマーケティング活動(主に雑誌広告等)で、引合件数が増加・・・
しかしながら、凄腕揃いの先輩方でも、
成約に至らないという不思議なパターンの話題です。

この成約率が低かった要因は、いわゆる「ただバタバタ貧乏に至ったこと」です。
現在でいう【マス・マーケティング】の手法における弊害です。

もちろん、自社の製品を認知してもらうために、【マス・マーケティング】の
『広くPRする』手法は、メリットもあります。

当時、私の担当機種であった精密計測機器の場合・・・・
先行する大手ハイテク企業のアンリツや、その他企業の原理を模した商品です。
(精度は及ばないが)。
・価格が安い
・小型
既にキーエンス以外を購入されているお客さまで、高精度を必要としない場合、
追加・更新の購入では、もちろん強みがあります。
(事実、私が入社する前に発売され、大ヒットしたと聞きました)
この成功体験が、全社的に【マス・マーケティング】の手法を継続する理由でもあります。
ところが、市場は無限でありませんので、ヒットも一巡します。

引合件数は増えても、お客さまから寄せられる引合の中身で、
【購入を検討している】という受注確度の高いものが、
減少していくわけです。
私の所属した営業所(地区は広いが、最も小さい市場規模)が、
早期に影響を受けたのですが、いずれ全社的に同様になることは目に見えています。

それでも、責任者以下全員が、キーエンスの販売戦術のひとつである、
機器(デモ機)を持参しての顧客訪問を、愚直に繰り返します。
結果は残念。受注確度の高い商談に至ることは、稀であったのです。

よくよく考えると、当時のマーケティング活動で得た引合への対応は、
「ただひたすら、バタバタ貧乏」にすぎなかったわけです。

マーケティング活動、とりわけ【デジタルマーケティン】に
マス・マーケティング】の手法を採用すると、
上記のような状況が出現する場合があります。
また、意外なことに、
対処が困難な『ブランド毀損』が生じるリスクがあります
(ブランド毀損については、後日)。

必要なのは引合の件数のみならず、有望な引合を獲得すること

ピンチを打開するため、当時の私が考えたのは、毎月実施する個人施策に
マス・マーケティング】の思考を、完全に排除することでした。
現在は【One to Oneマーケティング】と用語を使うようですが、
当時の私は、[マンツーマン対応]と称していました。
その手法です。

続きは次回に

さて、経営コンサルタントの立石は・・・
B2B(BtoB:企業間取引)訪問セールスビジネス(主に製造業)を専門。
売上高(利益)伸長にむけた、営業部門強化の他
マーケティング分野のスキルのご提供・フレーム構築・運用等についても
専門・得意であります。
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