本日は、令和2年(2020年)7月25日(土)
【東京・四ツ谷の経営コンサルタント
元キーエンス(→アンリツ)社員、
中小企業診断士の立石です】

営業担当者の早期育成。
前回と異なり、お若い方(20代)で
初めて営業という職に着く方や、
新卒入社の方への
教育について語りたいと思います。

お若い方の退職理由(本当の理由です)を探求されたことがありますか?

退職される方は、会社には本音を絶対に言いません。

ここ5年間、周囲の方の協力を得て、これまで転職経験のある20代・60名ほどの方に、
退職する理由を調査したことがあります。
(私のコンサルティング先への調査ではありません)。
8割は、在職1年以内で退職。
その退職理由、結果は想定外でした。

×給料が安い・・・確かにキーエンスのように高い報酬を期待する方もいますが、
主要因ではありません。収入(高い給料)に執着は無く【長く勤務できて、食べていければいい】。

×労働時間が長い・・・ブラック企業のように体を壊すほどの時間外勤務は論外ですが、
これも主要因ではありません必要な時は残業します】。

一番多い退職理由が 【この会社にいても成長できない】。

具体的には下記の2つです。

①まともな反応(アドバイス)が無い。

上司宛や、共有と称した報告業務が多々ある。
アドバイスを期待したところ、上司からのメール返信は
「この内容、○●さんのところにもCCで送っておいて」で、おしまい。
・・・単に上司が部下を指導したというエクスキューズ(アルパイづくり)のようなものですね。
いわゆる【管理した気分】・・・仕事した【気分】と同じです。

酷い場合だと、上司から「あれはどうなっているんだ」と突如追及される。
ところが、すでにグルーブウェアで報告済であったりする(上司は報告を読んでいないな・・・)。

しまいには、『この報告(グループウェア入力分)、さらに詳しく聞かせて』と対面報告を求められる
・・・だったら最初から、日報の入力業務が不要なはず。
新人営業担当者にとっては、労力かけてリターン無しです。

②板挟み

上司から、メール等で『○●を実行するように』と、テーマは指示されるが、
具体的な手法が伝授されることは無い。
クレームが発生しても『早く対応せよ』「お客さま第一で」との
理念は持ち出されるが、どう対応してよいか困ってしまう。
結局は、お客さまと会社の板挟みで、追いつめられる・・・

新人営業担当者の退職者が続出する会社は、
上記のバターンでした。
・・・そんな会社なら、いまどきのお若い人は辞めます(納得)

キーエンスは全く正反対の会社です

私の、キーエンス入社直後の営業所勤務時代、
新人営業担当者には、上記の2件とは
全く正反対の教育方針・手法でありました(幸運あるのみです)。

現在、私が承る営業担当者教育の場では、上記を考慮した
具体的な手法と事例(板挟みシーンも多々)で、折衝力を身につける、
そして板挟みも回避。早期に成長できる手法の伝授を
心がけています。【このシーンは、あるある】が連発です。