本日は、令和3年(2021年)5月31日(月)
【マーケティング&セールス/B2B(BtoB:企業間取引)
製造業(卸売業)専門の経営コンサルタント(中小企業診断士)、
元キーエンス(→アンリツ)社員の立石です】

経営コンサルタント(中小企業診断士)として独立開業した私も、
20世紀末に会社勤務とおさらばした、脱サラ組みのひとりです。
転職にせよ、独立にせよ、会社勤務の方は当然のことながら、
まず【退職】という手順を踏みます。

ロジカル塾等で、お若い方と交流の際、
時々、私の【退職】について質問を受けます。

ややオーバーな言い回しになりますが、
私の職業観・人生観を、お尋ねだと感じる
シーンが多々あります。

その辺りについて、初公開の内容を
取り交ぜながら語りたいと思います、

すでに綴っていますが、
円高不況の就職難の下、
私は、1987年に新卒でキーエンスに入社。

担当していた直販営業のシーンで、
初めて社名を知ったライバル会社のアンリツに転職し、
その後は、キーエンスとの受注競争の最前線にいました
(当初から狙って転職したわけでなく、一枚残った履歴書が・・・詳しくはコチラをクリックしてください)。

当時のアンリツは、看板である【オリジナル&ハイレベル】通りの技術力のある会社で、
キーエンスより早く市場参入。
業界を知る方には、当然だったようですが、
製品力で優位であったことは、本ブログで何度か綴りました(・・・詳しくはコチラをクリックしてください)。

ところが、私がアンリツに転職した時は、
天才ナポレオンの再来ともいえる、キーエンス創業者の販売手法等により、
アンリツは、いい製品を展開しているのに、何故か窮地に陥っていました。

その後、アンリツでお世話になった営業部長の指揮する、
いわゆるナポレオンに対抗できる参謀組織に似た手法での下、
私を含めた若い専任・直販営業担当者の
キーエンスに対抗する新たな販売施策が、次々と開花。

財務諸表等からの、独自の調べですが、
1992年度にはキーエンス同等品との販売競争で、トップシェアの奪還は確実であるとの結論に至りました。

同時に、全員がハイレベルである製品開発エンジニア部門と、
情報共有や、侃々諤々の議論を通じて確固たるスクラムを確立。

結果、キーエンスの模倣・後発参入が、相当期間無理であろう、技術力に裏付けられた新商品が続々登場するなど、
【知恵を使って挽回】【競争優位】を実現した、一番いい時期に私は勤務していたのであります。

ここで、いま初めて明らかにいたします
この一番いい時期に【アンリツ退職】を視野にいれていました。

きっかけは、人材スカウト会社からのアプローチです。
出身大学、学部はもちろん、
『以前、キーエンスにいらっしゃって・・・をご担当されていましたね』と、
こちらのプロフィールは全て把握されていました。
【(市場ニーズを反映した)新商品の企画】もできる【営業】の人財を
探していると・・・勿論、これはできます(得意分野です)。

しかしながら、お声がけ頂いた当時、キーエンスに完全勝利することを目指していたのと、
同じB2B(BtoB:企業間取引)とはいえ、勤務する業界が異なるという点に
やや躊躇したのが本音のところです(後に判明しますが、業界云々は関係ありません)。

そんな折りに、このスカウトの方から
大変影響を受けた言葉(アドバイス)があります。

最も重要なのは、
何の仕事をするかでなく、誰と仕事をするかである】と。

続きは次回に。