本日は、令和4年(2022年)10月24日(月)
【マーケティング&セールス/B2B(BtoB:企業間取引)
製造業(卸売業)専門の経営コンサルタント(中小企業診断士)、
元キーエンス(→アンリツ)社員の立石です】

前回から、B2B(BtoB:企業間取引)製造業で、セールスとマーケティングの実務と、
コンサル業務、さらにヘッドハンティングを受けた経験などをふまえて綴っています。
現在も健康でありながら、〚終活】を悟った私が、初公開のエピソードも交えて
各本音を語っていきます。

就活生の方が将来、高い報酬でヘッドハンティングされる、
腕一本のビジネスマンを目指す手順を綴っています。
前回申し上げた通り、会社に勤めてから、
希少価値の高い人物になるには、まず正社員として採用されるのが必須条件と提案いたしました。

勤務する会社にAチームがあるか否かについても、知っておく必要があります。

経営の合格点は赤字を出さないことで
まずは『つぶれない会社』(永続させる)であることです。
合格点は上記の通りで、高い利益をだす、報酬が高い等は
二の次になのです。

経営者の経営方針にはバラツキがあります。

ひとつは、高い成長を目指す企業、例えばキーエンスのように
新規顧客、新製品を増やす活動にまい進する企業。
・・・仕事は厳しいですか、高い報酬が見込まれます。

いまひとつは、現状維持の企業。
たとえば、既存顧客(少数の取引先の場合もあり)のみに依存する企業。
・・・新規開拓などの苦労も無し、そして残業も少ない。高い報酬は期待できませんが、
何より、リストラも無く雇用が安定している会社がこの部類に属します。

どちらの企業も経営としては正解ですが・・・

但し、
後者の『現状維持の企業』では、クリエイティブなコア人材が育つAチームの存在の可能性は低いものとなります。
経営者が求めている人材は、これまでの通りの業務を正確にこなす。
ルーチンワークがメインでしょう。

就活生に聞こえの良い『わが社には提案制度があり、社員の意見を広く募っている』を
真に受けて信じていると・・・

雇用のミスマッチが生じる場合もあります。
経営者が求めている人材は、その実、予め決められた方針・ルールへの改善提案(正確に・・迅速に)する
人物のみという会社もあり。
改善より上位の、新しい販売施策・戦略の類の提案は受け付けられません。
意識の高い方が入社して「提案しても、全く変わらない」と、よく不満が出ます。
残念ですが、入社した会社は、そういう高性能エンジンのようなコア人材を求めていたのではなく、
『歯車』を募集していたにすぎないと、このような結末を迎えます。

また、最も不幸なのは、こういう企業で、すっかり洗脳されてしまった社員です。
『私は、誰よりも成果を上げて。社長の片腕として評価されている』と吹聴する方がいますが、
ルールを忠実にこなすだけの社員か、創造力のある社員か否かの判断ができません。
いずれにしても、実績の中身が不透明なままだと、報酬千万円のヘッドハンティングなんて、
夢のまた夢です

但し、現所維持の会社は総じて高報酬は見込めませんが安定しています。
生涯、定年まで会社勤めを目指す方、入社後の勉強がお嫌いな方には最適な会社です。
(もちろん、安定がいつまで続くかは不透明です)。

では、希少価値の高いビジネスマンに成長できる環境、
Aチームが存在する可能性の高い企業の見分け方について、私見を綴ります。

もちろん、該当するのはキーエンスだけでなく、相当数存在しているはずです。
続きは次回に