本日は、平成29年(2017年)4月6 日木曜日
【東京・四ツ谷の経営コンサルタント 元キーエンス社員、中小企業診断士の立石です】

前回(記事はコチラをクリックしてください)、中小企業診断士試験に合格された方へ
(なるほど)中小企業診断士だからこそ・・・』といわれる人になって頂きたいと綴りました。
(私の中小企業診断士試験受験時代、ご指導頂いた予備校の恩師が、おっしゃられた貴重なお言葉です)。

本日は関連して、経営コンサルタントとして国が認める唯一の国家資格『中小企業診断士』を目指す方々に、
是非目をむけて頂きたい活動をご紹介したいと思います。
中小企業診断士の活動は、多岐にわたりますが、公的機関を通じた中小企業への支援活動も、そのひとつでしょう。
経営資源のひとつである情報(特に経営ノウハウ)の蓄積・活用の面については、残念ながら、ほとんどの中小企業が大企業には及ばないという現実があります。
経営ノウハウというものは、企業規模に限らず自社で試行錯誤すれば(相当な努力が必要ですが)、いつかは獲得できるものだと思います。
ただ、それに行きつくまで、とにかくお金(人件費、トライした実費)と時間がかかります。
手っ取り早く、外部から導入しようにも、無料で手に入れることが困難です(情報・ノウハウは、プログラムソフトと同様です。タダで入手などは無理です)。例えば、外部のコンサルタントに助言を依頼すれば、それ相当の費用(先行投資)がかかります。中小企業では、その費用の捻出すら、ままならない場合もある・・・ そういった状況を打開するためでしょうか、中小企業支援策のひとつとして、公的機関による中小企業への専門家の派遣といった施策があります。
概略は、中小企業診断士等の士業の方や実務経験者が、都道府県等中小企業支援センターで専門家に登録。派遣専門家として、依頼のあった中小企業に訪問し経営課題の解決や助言をおこなう事業(活動)であります。
私も当該専門家のひとりであり、いくつかの都道府県等中小企業支援センターに登録して頂いております。そして、ありがたくも毎年ご依頼があり、実際に派遣専門家としての活動も行っています(過去実績:非常に少ないのですが、登録初年度2014年から、年間通算で7日~28日間程度)。
(もちろん、中小企業診断士の有資格者が、当該専門家に登録する義務はありません)。
皆さまが気になる報酬は、正直言って経営コンサルタントの業界では相当低め(恐らく最低水準)であります。しかも、残念ながら私には、派遣専門家のご依頼を、たくさん受けるというノウハウを持ち合わせていません(公的機関から業務依頼があった際に対応する、それだけです)。
よって、派遣専門家のみの報酬だけでは、独立診断士としての活動は維持できないと思います。
幸いにして、私は通常のコンサルティング業務があります。たくさんの日数を投入することは難しいのですが、たとえ低い報酬であっても、年間を通じて当該活動は今後も継続したいという強い思いがあります。
それは、お金儲け云々とは別の「社会への貢献」という視点です。
理由は、中小企業診断士という国家資格には、当然税金が投入されていて、
それに報いる活動が必要だと考えているからです。
報酬よりも(報酬が下がっても)、それより別に必要なものがあるはず・・・
これは、私が新卒入社したキーエンスを退職して、ライバル会社での採用面接時と、
実際に転職してから体感した【キーエンスのような高い年収は見込めないが、人生には高い報酬より、必要な何かがある】と同様の考えなのかもしれません(関連のブログは>>>コチラをクリックしてください)。

今年1月に合格されて、近々中小企業診断士に登録される方へ

以上でご紹介した、派遣専門家として活動した全体的な所感を語ります。
ご依頼のある企業のほとんどには、経営トップも従業員の皆さんにも、大変な熱意があります。
求めておられるのは、「後は、やり方さえ分かれば・・・」です。
熱意ある中小企業のリクエストに対して、派遣専門家として応えること(本当に役立つスキル・ノウハウのご提供)は、本当にやりがいがあります。
そして、近々中小企業診断士に登録される皆さまにも、派遣専門家の活動を通じて、『ずっと探していました。そして、ようやく巡り会えました』、『(なるほど)中小企業診断士だからこそ』と感謝されるシーンを、 是非体感されることを期待したいと思います。

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