本日は、平成30年(2018年)10月09日(火)
【東京・四ツ谷の経営コンサルタント
元キーエンス(→アンリツ)社員、
中小企業診断士の立石です】

営業担当者(特に営業経験無しで中途入社された方や、
新卒入社の方)のレベルアップについて
綴っております

前回の記事等で、レベルアップの重要性に気付かれた営業担当者の方に
メッセージを送りたいと思います。

『いまの会社ではレベルアップが無理だ』と
退職を考えておられる新人営業担当者の方へ

何も身に着けないままの退職はモッタイナイ

毎度、業務について詳細な報告を求められるが、
対する上司・先輩からのアドバイスが無きに等しい。
たまになされるアドバイスも、具体的でなく役に立たない
・・・成長できる実感が無い。
お勤めの会社が、そんなテイタラクなら
退職されたい気持ちもわかります。
でも、チョイと待ってください。
いまや【営業担当者を教育しない会社】は、そう珍しくはなく、
むしろ覚悟したほうが、よさそうです。
各企業で共通する要因は、いくつかありますが、
最近増えてきたのが「職場の上司や先輩に【くだらない業務】が増えて、
新人の教育に手が回らない」というケースです。

そんな会社にウンザリして、教育してくれそうな会社を求め転職しても、
実は同じ職場環境だったという場合も少なくありません・・・そして再び転職。
短期間で何度も転職を繰返して、年齢を重ねるものの、
社会人経験年数に相応するスキルを身につけておらず、採用条件のハードルを
越えられない。・・・最悪のスパイラルです。

会社を辞めるのは簡単ですが、会社が悪いとぼやく前に、
まずは、自分自身の努力で打開できないでしょうか?

会社に頼らないレベルアップの手法

[1]ビジネス関連書籍の読書
あるいは
[2]ポケットマネーによる研修受講・通学がメインとなるでしょうか?

現在、巷ではさまざま講座、セミナーなどのメニューも多々あります。
働く会社を変えずに、考え方を変えてレベルアップしてみませんか?

当然のことですが、
自分のお金を使ってのレベルアップについては、
会社への報告義務などは一切不要です。
何の本を読んでいようが、どの研修を受講しようが自由ですね。
それだけでも、気分が少し良くなりませんか?
むしろ「能ある鷹」を目指し、爪を隠していればいいのです。

新人営業担当者におススメのテーマは
実務に活かせるマーケティング

BtoB・製造業(卸売業)・訪問セールスビジネスの企業で
新人の営業担当者の方に、特におススメしたいのは、
マーケティングです。
但し、理論や学問としてのマーケティングよりも
【実務に活かせる】マーケティングの方です。

BtoB・製造業(卸売業)・訪問セールスビジネスでは
経験の浅い営業担当者が、営業スキルで上回る先輩を差し置いて、
成績が上位になる場合があります(キーエンス勤務時代の私がそうです)。
一見、ビギナーズラックというケースもありますが、
日々の営業活動に、実務に活かせるマーケティング思考を取り入れることで
業績が伸長するという、ロジカルな手法が存在しているのです。

さらに、この手法はBtoB・製造業(卸売業)であれば、
どの業界でも適用できるということを、私が体系的に説明できるようになったのは、
実のところ、キーエンス退職後のことです
(実務の後に、理論構築されるという逆パターンです:笑)。
キーエンス勤務時代は、連日残業のため外部セミナー参加などで
マーケティングを学んだこともありません。

ライバル会社のアンリツに転職した後、平日に有給休暇を取得し、
ポケットマネーで、いくつかのマーケティング講座に顔を出して、
ようやく体系が理解できた次第です。
(実は、マーケティング講座の内容以上に、ともに受講された方々との交流が
役に立ったのであります:後日綴ります)。

現在、私が営業部門強化研修を拝命した場合、
参加される新人(特にお若い方)からの、最近の1番人気は折衝等の営業スキルの強化です
しかしながら、私自身がおススメしているのは【実務に活かせる】マーケティングであります
(2番人気になると、やや不満ですが:笑)。
BtoB・製造業(卸売業)・訪問セールスビジネスの分野で
マーケティングが何故、特に重要であり破壊力があるのかは、
身近な例(趣味の世界)で、次回綴りたいと思います。