本日は、令和2年(2020年)5月31日(日)
【東京・四ツ谷の経営コンサルタント
元キーエンス(→アンリツ)社員、
中小企業診断士の立石です】

前回、
あくまでもテレワーク以前の
多数の企業の状況・・・
『そこ(会社)に
いさえすれば、パフォーマンスが低い方でも
生き残れる』と綴りました。

今回は、会議に焦点をあててみましょう。

新コロナ・ウイルス騒動で
テレワークで導入が進むweb会議。
これまでのように、正社員であればパフォーマンスが低い方でも、
会議も同様に『参加してさえいれば、何とか生き残れるのでしょうか?』
最近の事例(実録)を踏まえて、考察してみましょう。

web会議自体、中身が著しく変化しつつあります。

web会議(動画)は、今回の騒動以前に、
導入する企業が多数ありました。
例えば、本社と各拠点を結び、
各拠点の会議室には、複数メンバー出席参加のスタイル。
出張交通費の削減等の狙いがありました。

一方、現在のテレワーク環境下のweb会議
各拠点(相当)のメンバーは、ひとりがあたりまえ。
従前の「会社の会議室で全員参加のスタイル」とは
異なり、時間短縮(効率的)に進んでいます。

時間短縮

web会議システムでは、接続環境等もあってか
音声が聞き取りづらいために、参加者が疲れます
1:11:複数も同じ)
【疲れる】→回避するためには時間短縮が必要→【集中する】
→より一層【疲れる】→会議時間短縮へ・・・という流れになります。

そこで、これまで会社で集まっていた会議で
看過されていた無駄の解消に
焦点が当てられます。
無駄のほとんどは、残念ながら『人に依る』ものです。

いわゆる会議ボトム(さん)の許容基準

ボト【】・ネックという専門用語があります。
間違いやすいのですが、ボト【】ならぬ
ボト【】ネックという造語もあります。

ボトム=パフォーマンスが低い社員のことです。
前回綴った『仲間意識・全員参加』の精神からか、
会議の席でも、何故かボトム(さん)の低いレベルに
あわせていた(配慮する)のが、これまでの日本企業。
会議ボトム(さん)は、生き続きました。

(参考)キーエンスにおける会議参加者へのルール

(ちなみに、21世紀になって、マスコミ経由で世間が知った内容です)。
キーエンスにおけるルールのひとつ。
ある経営幹部が
『会議で発言しない者は、会議に出席しなくていい』という
持論をお持ちだったようです。
排除される【会議ボトム(さん)】の基準は、
キーエンスでは、厳しいですね。

異なる私見ですが
【会議での沈黙】は、大きな問題では無いと思います。
会議で引っ張っていく優秀な人というのは、参加者の中の
ごく少数で、毎度限られているのが、大多数の会社。
会議の場では、いつも無言でも、この場の会議内容を理解してもらえることで、
決定事項を、即実行に移せるといったメリットもあります、

発言無しより、許容できない会議ボトム(さん)のレベル

本当に問題なのは、
厳しい言い方ですが、時間的に【手間のかかる人】です。

会議を効率的に進めるために、事前資料を共有するのは良策ですが、
会議ボトム(さん)基準に合わせようとすると
こと細かな資料が必要
↓ところが!
目を通さないので、会議冒頭に事前資料について
改めて説明が必要

さらに、出席した会議ボトム(さん)本人の発言。
一貫性が無い内容を、ダラダラ時間をかけて話す
批判や反対するが、論理的な対案無し
等々。
以上は、これまでの企業では、放置されていました。
・・・正確には、誰もが無駄だとわかっていても
指摘・追及してこなかった(できなかった)事項です。

ところが、冒頭紹介したように、
直近のweb会議では、会議に参加する全員が、
効率(時間短縮)を求める為に、
手間のかかる会議ボトム(さん)への配慮が、
確実に減っていきます。

会議ボトム(さん)へ、容赦なく浴びせられた言葉

私が、最近オブザーバー参加した
複数の企業で実施された、テレワークのweb会議の場。
下記は、参加者から飛び交った厳しい指摘です。

『事前資料の内容説明は、時間の無駄だから省略しましょう』
『要約して、短時間で話してください』
『反対するなら、対案を出してください』
そしてトドメは
『もう置いていきますよ』

・・・【論理的で正しい】見解を即採用し、
会議のありようが変わる企業・・・
キーエンス勤務時代を想起して、その場で、
ハッと目が覚めました。
このように変化する企業は、きっと増加していくと思います。

これまで、会議に参加すること=昼間の息抜きと考えていた
会議ボトム(さん)にとっては、
厳しい時代となりそうですね。

実は、防ぐことができる会議ボトム(さん)の発生

会社にとって、良いことは
会議ボトム(さん)を、排除することでなく、
会議ボトム(さん)が、生まれないことです。

その簡単な手法(ノウハウ)がございます。
お悩みでしたら、是非ご相談ください