本日は、平成30年(2018年)1月28日日曜日
【東京・四ツ谷の経営コンサルタント 元キーエンス(→アンリツ)社員、
中小企業診断士の立石です】

直近の極寒。
地球は温暖化ではなく、寒冷化に進むのではないか?
その見解を持たれている、地球物理学者の方々を支持したくなります
(太陽の黒点と寒冷化との関係・・・温暖化はCO2でなく、雲の量に相関)。

前回まで、私がキーエンス勤務時代、
その高精度に圧倒された、
アンリツの光マイクロ(KL130A)の回想を
綴りました。
※(いわゆる、レーザ光を用いた非接触変位計である)
光マイクロ®は、アンリツ株式会社の登録商標であります。

転職した当時のアンリツは、キーエンス同様に
成長著しく、営業拠点を続々と開設。
(新拠点に異動される方が、多かったと記憶しています)。
私が所属した営業部門も同様、メンバーが相当入れ変わります。

アンリツに転職して1年余り・・・
キーエンスと同じく直販営業の業務に加えて、販売促進や商品企画を経験させて
頂いた、一番思い出(感慨)深い頃であります。
→当初に企画した商品は、コチラコチラをクリックしてください。

その時点のメンバー構成。
トップの営業部長(院卒・開発エンジニア出身・英語堪能・頭脳明晰・営業経験アリ
→キーエンス勤務時代には、そんなキャリアの上司は存在しませんでした)
>>>頭脳明晰である・詳しくはコチラをクリックしてください)、
同じく、私がお世話になった(表現が難しいのですが)
30歳過ぎであられる『番頭格』の先輩。
次いで、年齢順で私、更にお若い方々の構成。
当時、アンリツの社員の平均年齢が40才程度でしたが、
私が所属した部門では、平均年齢ジャスト30才。
若いだけでなく、部長以下「全員が考えて行動する人」。
知恵を出し合う、キーエンス勤務時代と同じです(最高の職場環境!)。
あれこれの戦術が、メンバーから続々と発案されます。
メインはもちろん、対キーエンスで勝利する手順。
私のように「数撃ちゃ、いつかは当る」ではなく、
メンバーからは「一発で確実」という、適切な案を出されます。

光マイクロの他、高い精度の機器(何度も申し上げていますが、
第2次大戦中で例示すれば、他国を圧倒するドイツのタイガー戦車)を
有するアンリツ。
営業力勝負ならともかく、計測機器で重視される、
精度(技術力)で勝るアンリツが、
何故、簡単にキーエンスを含むライバル他社に完勝できないのか?
(アンリツに転職した当時、まさに懸念したこと・私見の記事は、>>>コチラをクリックしてください
考えれば考えるほどに、メンバー全員も「はてな?」・・・まるで世界七不思議のような・・・。

番頭格の先輩は、かつて綴りました光景、
お客さまからの電話受けで、スラスラと受注している私(>>>コチラをクリックしてください)を
観察されて、「お客さまと、何を話しているのだろう?」と、
興味を持たれていました。
そして、光マイクロのバリエーションが増えたため、
総合カタログの作成が決定。
この先輩が、自ら手を挙げられて
約30頁にわたるカタログの中身、すべての原稿を作られたのであります。
→営業担当がツールを作成するのは、この時から始まりました。
以降、全員がたくさん関与いたしました。
当時は、メンバー共々、怒りに近い不満がありました。
営業担当者なのに、さらに負荷(言ってしまえば余計な仕事)が
増えるからです。
ところが、人生とはわからないものです
私にとって、この当時の「苦役」が、
現在のコンサルティング活動に役立っているからです。
実を申し上げると、販促のリーフレット作成(特にキャッチコピー)は、
得意分野でもあります。

光マイクロ総合カタログの制作にあたり、
デザイナーの入る余地は、表紙のみだったと記憶しています。
中身(文面)に手を加えられることなど、ありえないことでした
(先輩は、一切の妥協無し)。
以下は、その光マイクロ 総合カタログ CAT.NO.46368-2

この先輩から、ヒアリングされた内容も盛り込まれました。
先輩が目指されたのは、
『お客さまが、このカタログをご覧になられただけで、
ライバル会社との受注競争に勝つ!』ということであったと思います。
営業担当者の効果的なPR、その標準化という類でありましょう。
実際に効果があって、この総合カタログが発行されてから、
競合案件で受注できる場合が、さらに急増した記憶があります。

私が、最強と称したメンバーの貢献度。
実際の戦争(戦闘)は悲惨なので、
わかりやすい歴史という観点で、下記例示いたします。
第二次大戦中のドイツ軍が、西部戦線でダンケルクに進撃、
英仏連合軍をドーバー海峡に追い詰める・・・
あるいは、その後の東部戦線で、モスクワのクレムリン宮殿(金色のドーム)が、
目視できる位置まで進んだ(完勝寸前)・・・そんなイメージです。

そして、総合カタログ完成後も、光マイクロは進化して参ります。
アンリツのオリジナル&ハイレベルの下、新商品の開発が進むのであります。
偶然なのか、それぞれの進化完了をもってでしょうか、
1年ごとに、先輩、私、営業部長、お若い方がひとり減り、
またひとり減り・・・続々と異動となります
(結果、『考えて行動する人』の絶対数が減少)。

さて、その進化した製品群について、頂いたファイル
(ファイルを頂けた経緯は、>>>コチラをクリックしてください)の中には、
進化した光マイクロのカタログ等、資料がありません。

ただ、手かがりとなる1枚のリーフレットがありました。
これは、完全な記憶の範疇です。
というのも、私が元の職場に帰任して、
私自身が作成したものだからです。
(くだんの先輩を見ならって、イラスト等を除き、
デザイナーからの原案の変更提案については、
一切妥協しませんでした)。
当時、元の職場に戻ってほどなく、
(ひそかに)退職を決断いたしました。
置き土産?と揶揄されていたかもしれません。
作成の意図は、当時のライバル会社を圧倒する
シリーズ総集編の完成です。

全4ページご紹介いたします(但し、P1のみ抜粋です:現存しない
営業拠点が掲載されていた為、その部分はカットいたしました)。
機会あれば、また思い出を綴って参りたいと思います。

以下ご覧ください。1990年代後半のラインナップです。

現在でも通用する、先進的な機器かと・・・